【寺田のシナリオ作成:第10回】導入設定〜その1〜


前回、依頼人として女貴族&騎士を設定しました。
設定した際に幾つかのセッションを面白くする仕掛けを
シナリオとして盛り込んでいます。


今回の場合は、「近隣の知識が集まる大都市」、「不治の病」、「善なる存在」です。
これらを説明しながら、「こうだと更に面白いな」
という事を付け足していきます。


そうする事で、単純に思いついただけのシナリオの骨格に、
面白さという肉が付け加えられ、完成度が増していきます。
これが『シナリオを練る』という行為になります。


(1)不治の病の存在


この不治の病は、ただの病気ではありません。
邪悪な魔道師の呪いであるこの病は、徐々に彼女の生命の炎を奪っていきます。
また、この病を癒そうとする者に対して悪霊を呼び寄せます。


彼らは、依頼を受けたPC達に対してこの事を告げません。
この呪いの存在を知って依頼を受ける人間を見つけるのは、
資金/期間的に難しいと騎士は考えています。
★呪いで悪霊を呼び寄せる事は、騎士だけが知っている事にしました。
 女貴族は、生命を奪う効果だけだと考えています。
 これで、女貴族が真相を知るかどうか、が物語としてシナリオに追加されます。


さて、この回は長くなるので、複数に分けて掲載します。