呪怨と進化しすぎた脳

TVで何度も呪怨のハリウッドリメイク版の話をしているなぁ、と思い、
見ていなかったけど「呪怨」をDVDで見てみました。・・・ホラー苦手なのよね。


・・・と見た結果、ホラー苦手だという事を再確認。
映像的にはソコソコ怖い。でも、ちょっと最後辺りが怖いというより
ドタバタしているかな?何か編集がモッサリしている気が。


でも、ホラーがやっぱり苦手だな、というのは救いが無い話は、
あんまり好きじゃないんですよね。うーんと、サスペンスみたいに、
悲劇と悲劇がすれ違って・・・というか悪霊とか悪が、力の限りを振るう、みたいな。
見ていて、どうせ無駄なんだろーなー、と話の筋に興味を失っていくんですよねぇ。
余程仕掛けがしっかりしてないと楽しめない。


その意味では、TVで騒いでいるほどじゃないな、という印象。
ハリウッド版は違うのか?・・・リメイクなら基本的に同様だと思うけど。


あ、でも恐怖の演出は日本テイストでいいですよね。
そういえば、最近、「海馬」を書いた池谷裕二氏の最新刊である「進化しすぎた脳」
を読んだのですが、視野の話で人間の目は、実は場所によって物が見えていなかったり、
色が認識できていなかったりするけど、脳が補完して「あるように見せる」らしいです。
話として知ってたけど、左右の図の点が消えたりする「錯覚」とかも、
実際にやってみるとコントロールできない脳の動きに、ちょっと怖くなったり。


また、その中の話で脳の視覚野が破壊されていると物は見えているけど認識できない。
しかし、別の脳の部位が認識しているので、「自分では見えていないと
思っているけど脳は認識しているので深層意識で判断したりしてしまう」という話があったのですね。
例えば、半分壊れているビルと壊れていないビルを脳の片方の視覚野が壊れている人に見せると、
両方とも変わらないというけど、どちらに住みたいか尋ねると必ず壊れていない方を選ぶとか。


そう考えると、呪怨で多用されている幽霊表現も、実は人間は幽霊が見えるけど、
脳の視覚野では感知できない情報として知覚していて、その脳の能力が強い人が、
いわゆる霊感が強い人だったり、幽霊が見れる人なんじゃないかと思うと、面白いですよね。


海馬/脳は疲れない ほぼ日ブックス

海馬/脳は疲れない ほぼ日ブックス

進化しすぎた脳 中高生と語る「大脳生理学」の最前線

進化しすぎた脳 中高生と語る「大脳生理学」の最前線


「進化しすぎた脳」は、久々に知的刺激を色々受けた本でいいですね。
こういう読んでいて「なるほどね〜。ほぅほぅ」と言いながら1日程度で読める本を
もっと読みたいなぁ。あまり科学的な本だと読んでて飽きてくるので。(^^;

池谷氏のホームページも発見。
コンテンツの「脳が記憶するとき」は、記憶の仕組みが書かれていて面白いですね。
最近、記憶とか速読とかが、マイブームなのかな。世の中のブーム?