あなたを変える「稼ぎ力」養成講座 決算書読みこなし編

決算書の図

一週間で一冊読もう計画続行中。一応、続いているかな?(平均すると、だけど)

別の本からのリンクで興味を持って買った本。昨年の11月に出てます。
決算書(貸借対照表損益計算書キャッシュフロー)を小難しく説明する本はあるけれども、
結局、それぞれ何の為にあって、どんな視点で使う物なの?をわかり易く書いた本です。


色々なレビューでベタ褒めですが、口語調で書かれて確かにわかり易いと思います。
決算書の細かい計算と中の科目の分類の細かい理屈はある程度無視して、
決算書を見る事で会社の何がわかるのか?というポイントを平易に書いているが分かり易い理由でしょう。


例えば、コンピュータに関して別にCPUの性能の違いとか知らなくていいから、
コンピュータはCPUとメモリとHDDで出来ていて、CPUがいいと動作が速くて、
HDDがいいと音楽とか写真を一杯保存できて、メモリがいいと一度に出来る事が増える、ぐらい極端に説明している。


でも、このぐらい極端な方が大局的に理解するのには都合がいい。
興味を持てば、より細かく説明している本は幾らでもあるわけですしね。


決算書の存在を説明して、決算書を形成する三つを順番に説明して、
業界の企業比較と分析を簡単にした決算書で実施して、
決算書に関連した用語の簡単解説と、新聞と雑誌の読みこなし方と至れり尽くせり。


細かい点では、どうも筆者の語り口であまり好きではない点はあるのですが、
内容とはあまり関係の無い瑣末な点。本自体はお勧めですね。


以下、自分なりに簡単に本で書いてある決算書に関する理解を自分の言葉でメモ。
(ありゃ、画像張ったらかなり小さくなってしまいますね(^^;)


1)貸借対照表は、企業の財務的な現状のスナップショットと言える。半期毎に財務状況を表した表。
  右側の負債/資本で確保した資金が、左側の資産にどの様に分配しているかを表しているので、
  左右が必ずイコールになる。
2)損益計算書は、企業が資産を活用してどのように利益を出したかを表した表。
  貸借対照表がある時点の財務状況を切り出した静的なデータだとしたら、
  損益計算書は財務状況の流れを表した動的なデータである。
  企業の財務に対する活動は、儲けを増やすか、コストを減らすかで大別できる。
3)税引後当期利益から剰余金計算書を利用して剰余金を計算する。剰余金は儲けの蓄積。
4)キャッシュフローは、利益とは異なる現金の流れを示した表。
  営業キャッシュフローは、本業での生じた現金を示しているのでプラスが○。
  投資キャッシュフローは、資産の売買での現金を示している。状況次第でプラスも○だしマイナスも○。
  財務キャッシュフローは、負債に関する現金を示している。借りると増えるので、マイナスが○。