プロセス改善要望の分析

SPI活動を実施していてつくづく思うのは、
「感謝or要望or文句の出ないプロセス(テンプレートでも手順でも)は使われていない」
という事。


結局、使ってないから無反応なわけですね。(^^:
で、人間は、欲望に限りが無い生物ですから、基本的には
感謝よりも文句が出やすいし、多いわけですよ。
特に文句が出ないプロセスは、使っていないと考えて間違い無い。


プロセスは、作っている側も落とし所に悩んで策定している場合もありますが、
上位管理層の支援を受けて、まず強制的にでも実施して、
その時に上がったフィードバックを即座に収集&改善するしかないですね。


強制的な実施をしないと「結局、やってない」になってしまう。
強制的な実施の際のフィードバックへの対処が遅れると、
開発メンバの面倒な事をやらせたという「SEPGに対する不信」に繋がっていきます。


仕事では、プロセスを実行している開発メンバからの改善要望は、
CMMIベースのPAに分類して管理していますが、収集していると、
改善要望が良く上がるPAとあまり上がらないPAが確かにある。
粒度など決めていなくても、改善要望の数の差が「利用の差」になっていると思います。

CMMIでのOPFやOPDのGP3.2の考え方は、こうしたプロセスの改善要望を、
開発プロセスという製品に対する品質管理データとして分析する事が、
より効率的なプロセス改善に繋がっていくのでしょうね。
色々と考えられる所はあるのですが、面白いです。