プロジェクトの状況を可視化する

最近、仕事で取り組んでいるのは、プロジェクトの状況を可視化するという事。
プロジェクト管理をする為に、QCD(品質・コスト・納期)に関する予実を計測しても、
「実際に使えるデータ」とする為には、計測のタイミングと粒度を考えなくてはいけない。


幾ら計測をしても、その計測が「プロジェクトを管理する為に使えるデータ」でなくては、
プロジェクト管理工数が肥大するだけ。PLも計測する気にならないだろう。
データを意味ある管理情報とする為には、収集した計測データを恣意的にグラフ化する仕組み
が一番だと思うのだけど、「このグラフを見ればプロジェクトの状況と問題点が一発で分かる!」
というグラフはなかなか難しいですね。(^^; 試行錯誤の毎日です。


特に、ソフトウェア開発の場合は、進捗に関しては作業量と進捗率が連動しないし。
実装が90%と言われても、実際には・・・というのが現状。
なので、進捗管理は、単純な量ではなくプロセスと連動させている所が多いですけどね。
(実装完了40%/自己レビュー完了60%/第三者レビュー完了80%/監査承認100%とかね)


また、設計/実装/試験で作業量とするべき項目が一概に比較できないので、
作業量を積み上げで見づらいという事はありますね。
一番悩むのは設計。ドキュメントのページ数で管理しても、ちょっと無意味だし、
結局、作業量の予実を図る為には「その作業の作成粒度」まで踏み込んでの規定が必要。
ま、コーディング規則や試験規則があるのだから、設計規則があるのも、
当たり前と言えば当たり前ですけどね。


設計/実装/試験を全て積み上げで見る事ができれば、マネージャレベルはプロジェクトの
把握が楽ですよね。それは、EVMなのか、FPなのか、KLなのか、という所は・・・まだ試行錯誤です。