モデルの詳細化サンプルからモデルを読み解く

最近、プロセスの策定の業務をするにあたり、
モデルじゃなくて、もっと具体的なサンプルは無いかな〜、
と考えてインターネットを巡っています。


まぁ、日本だとほとんど無いのですけど、
海外では探せばチョコチョコとはあるので、
そのままは使えないけど、検討ポイントや実際の表記の仕方等の
参考にさせてもらっています。


情報を調べていると、ソフトウェアのプロセスを提示しているのが、
民間企業よりも政府関連団体の方が確実に多いですね。
CMMIが政府の調達ソフトウェアの品質向上から始まった経緯を考えれば、
当たり前かもしれませんが、情報開示、オープンな思想を感じます。


例えば、米国ワシントン州の情報サービス省が
Project Management Framework
というウェブページを展開しているのですが、
CMMIPMBOKで説明している概要を一歩踏み込んで書いている。
(特にCMMIPMBOKに準拠しているとは書いていませんけどね)


極端な例だと、The Charter(憲章)とCMMIPMBOKで書いていますが、
結局、憲章という物で何をさせたいのか?何を期待しているのか?
それは計画とは何が違うかという事はモデルレベルでは提示されない事が多い。
暗黙知ではなく形式知になって長い為に、
概要を記述した際に常識として省かれてしまうという事が特に他国文化の
場合は多いんじゃないでしょうか。それを知るには、その文化の人間と話すか、
詳細にブレークダウンした文章から読み解いていくしかないですよね。


全てを鵜呑みにして全部正しいとは思いませんが、
どうしても現在のプロジェクトマネージメントの思想や、
ソフトウェア工学の考え方は米国主導の点が多いので、
こうした情報は、そうした思想を一歩踏み込んで理解する一助となります。


ま、考え方は進んでいるけど、根本の品質の考え方の問題があるので、
米国企業のソフトウェアが品質がいいかというと一概には言えませんが。
(別の見方をすると、コストと品質の見切り方は日本企業よりも上手ですね)