【寺田のシナリオ作成:第12回】導入設定〜その3〜


(4)近隣の知識が集まる大都市


近隣の知識が集まる大都市という事で、シナリオに関連する情報を
多数提供する事ができます。提供したい情報は以下の通りです。


基本的には、情報は以下の4種類が存在します。


 A)「関係があり重要度が高い情報」
 B)「関係がある重要度の低い情報」
 C)「関係がありそうで嘘な情報/関係が無い情報」
 Cは、「ミスディレクション」と呼ばれます。


このうち、情報が無いと、セッションが先に進まない様な情報は、
簡単に手に入るようにするべきです。
情報の入手元は以下に分類できます。


 α)「PCは既に知っている。常識の話。周囲で聞けばすぐに分かる」
   ※この中には、判定が必要な物も混ぜておくと良い。
 β)「特定の場所で聞かないと分からない」
 γ)「特定の場所で、特定の手段では無いと手に入らない」


今回、PC達に伝えたいのは、以下のトピックです。


 1)不治の病に関する情報
 2)探索の舞台に関する情報
 3)善なる存在の情報
 4)最近の都市に関する情報


これらのトピック毎に、A〜Cの情報の種類と、
α〜γの入手条件のレベルを考えます。
以下の様に考えてみました。ゲーム的な詳細は後でまとめる事にして、
今回は省きます。


 1−A)病によっては、強力な呪いが病の様に見える場合がある。【γ】
 1−B)女貴族に似た不治の病は、高名な医者でも聞いた事が無い。【β】
 1−C)最近、街に流行っているのは、モゲラ病という伝染病だ。【α】
 2−A)探索の舞台には○○というモンスターが良く出現する。【β】
 2−B)冒険の舞台の行程での噂。【α】
 2−B)冒険の舞台までの行程。【α】
 2−C)探索の舞台には、最近、ある宗教団体が居を構えたらしい。【β】
 3−A)善なる存在と行動を共にした魔導師の伝説【γ】
 3−B)善なる存在の消滅と復活【γ】
 3−C)善なる存在の善行の伝説【β】
 3−C)善なる存在の起源【β】
 4−B)最近、街に悪霊が良く出没する。【α】
 4−C)○○という貴族が謎の死を遂げて家が没落した。【α】


こうした事前情報の作成でシナリオの奥行きが出ます。
ある程度のパターンがあるので、作り慣れるとネタはポンポン出てきます。