【寺田のシナリオ作成:第11回】導入設定〜その2〜


(2)女貴族と騎士


女貴族は、戦闘的には足手まといです。
騎士は、女貴族を護る事を最優先します。彼の強さは、PC全員よりは
弱いですが、一対一よりは強いぐらいが、ゲームバランス的に良いでしょう。
そうでないと、PCが脇役という感覚をプレイヤー達が受けてしまいます。


彼女は、騎士に好意を寄せていますが、同時に逃れられない死に対して、
絶望しています。彼女から騎士に好意を話す事は、病が癒えない限りありません。
性格は、内向的。(外向的にするとセッション中、常にNPCが2人いるので、
NPCロールに関するGMの負担が増大してしまう)
世間常識に対する知識はあまりありません。
★今回、プレイ中のロールの負担を考慮して、彼女の性格を追加しています。


騎士は、愚直な若者であり、彼女の好意に気づいていません。
彼は、自分の生きる目的は、彼女を救う事だという献身的な気持ちだけで動いています。
彼は、女貴族に対する対応に比べると、その他の人間に対する行動は、
世慣れ、時に冷酷ですらあります。目的を必ず果たすという彼の意識が
そのような歪みを生んでいます。
★今回、不治の病と道中の行動を考え、彼の性格を追加しています。


(3)善なる存在


善なる存在は、セッションの舞台となる地方に伝わる隠された伝説です。
知識を持つ限られた人物だけが、その存在の断片を知っています。
知識に関しては、分散しており真実を知る人間は、現在独りもいません。


現在、その存在を求める組織も街で暗躍しています。
★この組織を利用してシナリオを深めるのはアリだが、
確実にセッション時間を長くする/キャンペーン化するので、後ほど検討。


善なる存在は、あらゆる病、呪い、災厄から呼び出した者を
解放すると伝えられています。しかし、呼び出す方法は難しい。
★呼び出す方法に関しては、ちょっと思いつかないので、後ほど検討。
泉で、あるアイテムを使う、ぐらい。


セッション当初は、依頼主も、PC達も「絶対に」この存在が実は
悪なるものだと知りえません。真相に気づくチャンスは、シナリオ後半に
用意します。